世界人口は今や約80億人に達し、地球上のほぼすべての大陸で人々が生活しています。
これは、人類が生態系の頂点に立っていることを示しています。
しかし、私たちの祖先である最初の人類は、その進化の初期において、特別な能力を持つ存在ではありませんでした。
彼らの身体は小さく、他の肉食動物から逃れて森で生活していました。
しかし、約700万年前の環境変化により、森が減少し、草原での生活を強いられ、これに適応するために二足歩行をするようになりました。
そこから石器の使用、槍などの道具を使うと共に何百万年という長い時間をかけて道具と共に身体能力を進化させてきました。
<人類が数百万年かけて進化させた身体能力>
①長時間走る能力(ハムストリングの進化)
人間は他の動物に比べて長距離走の能力に優れています。
その理由は、体毛が無くなり発達した汗腺により、身体の熱を放散でき、この進化により獲物が身体の熱で動けなくなるまで追撃することができたからです。
そしてさらに身体は進化します。足が長くなり大殿筋の発達とハムストリングとアキレス腱が長くなったことでバネのように効率よく地面反力を使うことができ、エネルギーを節約して走ることができるようになりました。
サルやチンパンジーなどの類人猿はもも前の筋肉が発達していますが、人間はお尻やもも裏を発達させて二足で効率よく走れるようになりました。
ハムストリングを伸ばす種目
②投げる能力(肩関節、肩甲骨の進化)
二足歩行の進化に伴い、手を下げて道具を使うことで、鎖骨が伸び、水平位置まで下がったことで物を投げる際の肩関節がねじれる外旋運動が向上したことで肩の靭帯や腱が伸びる弾性エネルギーが蓄えられるようになりました。
また肩関節が水平位で動かすことで体幹部がねじれる回旋トルクが合わさり、速く腕を振ることができるようになりました。
この能力が進化したことで、狩猟の際に槍を正確に速くなげることができ、大型動物を倒すことができました。
投げる動作に効く種目
③伸展能力(腰椎、胸椎、股関節の進化)
二足歩行をスムーズにするためには腰椎を伸展させることと、走るために股関節を伸展させる可動域がひろがりました。
これにより、足を後ろに蹴り上げる能力が向上し、走る能力だけでなく、物を投げる際の胸椎の伸展可動域拡大が足先から手先までのCカーブの形成を可能にしました。
このようにして身体全身の伸展力が人類を発展させる要因になったと言えます。
体幹、股関節伸展の種目
自身の身体に眠る能力を目覚めさせよう
これらの進化により、人類は走る能力や物を投げる能力を獲得し、他の動物たちを圧倒することができました。
アクティブストレッチバーは、これら途方もない長い時を重ねて進化させた身体能力を回復することを目的としています。
文明が発達し身体を使わなくなったことで起こる肩こりや腰痛などの不調を、狩猟採取の時代に使っていた動作を行うことで解消できると考えています。
身体の構造と進化の歴史を感じながらアクティブストレッチバーを使って活力ある生活にしていきましょう。